
兎岳、中盛丸山、大沢岳は赤石岳と聖岳の間にある山です。赤石や聖のせいで目立ちませんが、遠山川の深い谷から一気に立ち上がるこの山々では主稜線が西にはみ出しているせいか赤石や聖そして富士山のすばらしい展望が得られます。また、上村側のしらびそ峠からの展望では、重なる山並みの向こうに兎から大沢にかけての稜線が聳え立って正面に見えます。あまり有名ではないこの山々がもっと登られて良いのではないかと思います。しかしながら、たとえば大沢岳に至るにはどのルートをとっても往復で山中2泊は必要です。徒渉を繰り返す小渋川ルート、林道を6時間も歩く大沢小屋ルート、赤石を越えるルート、聖を越えるルート、とどのルートも一癖あるルートです。まあ、それも良い山の理由なんですが・・・・
私がこの山々に登ったのは1990年の秋でした。赤石岳を越えて縦走した時です。(赤石岳編へ)赤石岳避難小屋に泊まり、百間洞で水をくみました。南アルプスは北アルプスと違い稜線上でも水場が多いので楽です。ちょうど百間洞の小屋は火事で焼失していたので、そのまま大沢岳に登りました。稜線上はやせ尾根で、ニセのピークを数コ越えて最後のピークが本当の大沢岳の頂上でした。コケモモが多い所で、コケモモの実を食べながら登りました。大沢岳から下り、中盛丸山に登りました。登山道が2本あり、どちらも細く、急で、ハイマツをつかんで登りました。中盛丸山の頂上は非常に展望が良いところで赤石方面や富士山の撮影スポットです。是非、こんな頂上で朝を迎えてみたいものです。なお、北岳等南北から中盛丸山を眺めると、この山は鋭く尖った山でとても「丸山」という感じでは無いです。中盛丸山を下って、小兎、兎と登りが続きました。大したことない登りに見えるのですが、それは周辺の山がそう見せているだけで、意外と標高差があります。兎岳からの展望は西、南側が良かったです。東には聖岳の巨大な山塊がそびえています。西には上村のシラビソ峠とシラビソ山荘が良く見えました。(続きは聖岳編へ)
あまり有名でない山々ですが、すばらしい展望とアップダウンの連続で縦走の楽しみ(苦しみ?)を満喫出来る兎岳、中盛丸山、大沢岳でした。
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