北アルプス薬師岳、黒部五郎岳登山の記録(2日目)

行動日  '98/8月中旬 (3泊4日)
1日目 折立−太郎平−薬師岳−太郎平小屋(泊)
2日目 太郎平−太郎山−北ノ俣岳−黒部五郎岳−三俣蓮華岳−三俣小屋(泊)
3日目 悪天候のため昼まで停滞−黒部源流−ワリモ乗越−高天ヶ原(泊)
4日目 高天ヶ原−大東新道−薬師沢小屋−太郎平−折立
その他  悪天候時の事例

太郎平から見る黒部五郎岳。右の稜線は北俣岳へつながる。

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2日目 太郎平−太郎山−北ノ俣岳−黒部五郎岳−三俣蓮華岳−三俣小屋(泊)

天気は曇り、朝は雲が高く、笠から穂高、水晶、つるぎまで見ることができた。朝5時半に出発し、薄暗い中太郎山を越えた。太郎山付近には池糖が点在し雲の平のようだ。北ノ俣から黒部側の赤木平までは草原がどこまでも続き、遠くに水晶のぎざぎざ尾根、どっしりした薬師が見え、雄大な展望だった。

  北の俣を越えると飛騨側に神岡新道が見えた、ずっと草原の上の道でなかなか良さそうな道であった。この当たりから急激に天候が悪化し始め、槍が隠れ、黒部五郎が隠れ、ついには雨になってしまった。時たま強い雨が横から吹きつける悪天候となった。後少しで黒部五郎岳なのでがんばって歩いた。霧の中をどんどんと標高をあげるとカールの縁の分岐点にたどり着いた。頂上へ向かい大きな岩の上を歩きつづけるとすぐに頂上に着いた。頂上では霧で念願の展望は得られなかった。頂上では三俣小屋からの往復で来た2パーティーと一緒だった。新穂高から三俣経由で来るのが一番近い道のようだ。

  雨が少し弱まってきたので頂上で写真を撮って下山に入った。黒部五郎から小屋へは稜線沿いの道とカールの中の道があり、私はカールの中の道を選んだ。分岐点まで戻り、カールの縁をちょっと進むと急なカール内への下降点に出た。斜度はどんどん緩くなり、緩くなるにしたがって道上は小川のように水が流れるようになり、ほとんど川の中を歩いている感じになった。カールの中は巨大な石がゴロゴロする草原(例年ならお花畑)で私の天国のイメージに近い所であった。晴れていればカールの側壁がぐるりと回りを囲んでいるのがわかったはずだが、あいにくの霧と雨でわからなかった。どんどん標高を下げていくとトド松の森林帯に入ってきた。しばらく歩くと黒部五郎の小屋前に飛び出した。昔、遠くから見た小屋は赤い三角屋根だった気がするが、今は立派な2階立ての小屋になっていた。

  このころの天候は「風弱く、霧」で、時間もあるので三俣山荘まで歩くことにする。三俣蓮華岳はトラバース道を通り巻いた。トラバース道もカールの底を通るようでなかなか良い所だった。途中では湧き水が多く、花もちょっとは多かった。巻き道を下ると三俣のテント場で、すぐ側に三俣小屋が見えた。本日はここで行動終了とした。14:00であった。小屋は意外と小さく、宿泊者が40人ぐらいであった。なお、布団は1枚/人、2畳/人程度と空いていた。

 宿泊者の多くは新穂高側から登ってきた人で、数人が裏銀座方面から、私一人が太郎平方面から来た登山者であった。登山者の話題は今年の天候不順、雨による通行止、上高地地震等であった。明日の天気もあまり期待出来ず、皆明日の行動を心配しあっていた。天気は夕方には一時回復し、水晶などを望むことができた。

次の日の記録


北の俣岳の展望
北ノ俣岳から見る薬師岳

黒部五郎山頂
黒部五郎の山頂にて。霧で全く展望なし。

黒部五郎小屋
黒部五郎の小屋。右側が新館で左が旧館(三角屋根)

三俣山荘
三俣山荘前にて。左側に展望喫茶がある。

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